内容紹介
動物生理学の分野における長年の経験に基づいて獣医学の学生に最適な教科書を提供することが本書の目的である。またこれまでの経験から本書が畜産学の学生、さらには最近の生理学の動向についていきたいと考える開業医にもこの本は役立つだろう。本書の日本語版では、分かりづらいところや、説明を加えた方がよい部分に対して訳注が付されており、また獣医生理学のコア・カリキュラムの到達目標および獣医国家試験出題基準において獣医生理学から出題される部分に関して本書の各章の対応表を付録として添付している。
著者一覧
総監修者 鈴木浩悦
監訳者 澁谷 泉、鈴木浩悦、翁長武紀、田谷一善
訳者 久留主志朗、川崎安亮、澁谷 泉、北村直樹 、木崎景一郎、石黒(大沼)俊名、志水泰武、椎名貴彦、米澤智洋、北村 浩、林 英明、山内啓太郎、鈴木浩悦、中村洋一、鯉江 洋、折戸謙介、翁長武紀、安井由美子、中原桂子、石川 透、片山健太郎、渡辺雄貴、福田淳志、永岡謙太郎
目次
第1部 獣医生理学
01 神経組織
02 神経機能の電気化学的基盤
03 シナプス伝達
04 体性感覚と内臓感覚
05 嗅覚と味覚
06 聴覚
07 視覚
08 運動系
09 前庭系
10 自律神経系
第2部 体液とホメオスタシス
11 体液:性質と機能
12 血液の組織と機能
13 酸塩基平衡の基礎
14 体温とその調節
第3部 腎臓と泌尿器系
15 腎臓の構造と機能
16 糸球体濾過と尿細管における輸送
17 細胞外液量の維持
18 腎臓による細胞外液の量と電解質成分の調節
19 排尿,尿の性状および腎クリアランス
20 鳥類の腎機能
第4部 呼吸
21 呼吸器の概要
22 物理的・機械的側面から見た呼吸
23 肺の換気とガス輸送
24 呼吸の調節
25 呼吸器系の他の機能
26 鳥類の呼吸
第5部 筋肉の生理学
27 骨格筋の生理学
28 平滑筋の生理学
29 心筋の生理学,筋の適応および筋の障害
第6部 心臓血管系
30 心臓と血管構造:肉眼構造と基本特性
31 心臓の電気生理学
32 心電図と心不不整脈
33 心臓の機械的活動
34 心臓の制御
35 循環系の調節機構
36 微小循環,リンパおよび浮腫
37 肺循環
38 特殊循環
39 心音と雑音
40 高血圧,心不全とショック
41 陸生動物の運動生理学
第7部 消化,吸収および代謝
42 胃腸管運動
43 胃腸管の分泌活性
44 栄養素の消化と吸収
45 反芻動物の消化生理学と腸の微生物学
46 鳥類の消化
47 炭水化物と脂肪の代謝障害
48 ビタミン
第8部 無機質(ミネラル),骨および関節
49 無機質(ミネラル)
50 軟骨,骨および関節
第9部 内分泌学,繁殖および泌乳
51 内分泌系
52 雄の生殖活動
53 雌の生殖活動
54 泌乳
55 鳥類の繁殖
索引